ドイツのメルケル首相は７日、ミュンヘンで、中国国務院の楊潔チ委員と会談しました。

　会談では楊委員が、習近平国家主席と李克強首相の挨拶をメルケル首相に伝え、「昨年、中国とドイツの指導層は密接に交流し、全面的な戦略的パートナーシップの新たな位置づけを確立し、『中国・ドイツ協力行動要綱』を共同で発表した。中国側は両国関係を非常に重視している。ドイツ側とハイレベル交流を保ち、各分野での互恵協力を強化し、今年の『中国・ドイツ革新的協力イヤー』および、これにちなんだ一連の重要な両国間イベントを順調に開催し、双方の全面的な戦略的パートナーシップに実質的な意味合いを持たせたい」と述べました。

　メルケル首相は習主席と李首相への挨拶を伝えたあと、「ドイツと中国の関係は良好な発展を遂げている。ドイツ側は、中国との全面的協力が更に強化されていくことを期待している」と話しました。

　楊委員は6日、第51回ミュンヘン安全保障会議に出席し、演説を行いました。その中で、中国が積極的に提唱する共同、総合、協力と持続可能な安全観を説明し、各国が平和、発展、協力と互恵共栄の時代の流れに沿い、共に努力し、成果を分かち合い、互いを守る新たな安全保障の道を歩むようを主張しました。

　楊委員は会議の期間中、ドイツのシュタインマイアー外相やルーマニアのアウレスク外相、インドのアジット・ドヴァル国家安全担当補佐官など、各国の政府要人と会談し、意見を交わしました。（怡康、山下）