上海市は21日、昨年12月31日夜に外灘(バンド)で発生した将棋倒し事件の調査報告を発表しました。それによりますと、今回の事件は、雑踏警備の準備と現場管理の不足、そして適切な対応がとれなかったことによって引き起こされ、多くの死傷者を出してしまった事件だと認定し、上海市黄浦区政府と関連部門に責任があると明らかにしました。
調査報告によりますと、事件が発生した大晦日の夜、外灘(バンド)風景区、特に陳毅広場には観光客らが過剰に密集したものの、上海市黄浦区当局は公共の安全に対するリスクの予防意識が乏しく、関連の予防・対応・警戒の準備が欠けていたことが事件の要因だと指摘し、具体的に以下の5つの要因を列挙しました。
1、 新年カウントダウンイベントの変更によるリスクを適切に評価せず、判断を誤り、大量の市民や観光客が殺到した。
2、 新年カウントダウンイベントの変更を十分に広く伝えず、関連する情報の公示が遅く、不十分であった。
3、 予防準備が不足し、配備した係員の人数も不足していた。
4、 観光客数の変化に即座に対応せず、警告や勧告を出さなかった。
5、 対応処理が不適切で、上海市公安局の黄浦支局に対する応急措置に関する指導や監督が不十分であった。
調査報告によりますと、黄浦区の書記、区長をはじめとする11人の幹部を処分したということです。(01/21 Lin、小山) 暮らし・経済へ
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