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 中国、「海洋石油981」の作業に関する立場を表明

2014-06-09 15:59:53     cri    


資料写真:「海洋石油981」

 中国外務省の公式サイトは8日、「石油掘削プラットフォーム『海洋石油981』の作業:ベトナムの挑発と中国の立場」と題する文章を掲載しました。文章は「西沙諸島は中国の固有の領土であり、いかなる争いも存在しない。中国は、両国関係と南海の平和安定の大局に鑑み、緊迫した情勢を緩和させ、できるだけはやく海上の安定を回復させるようベトナムに勧告する」と明らかにしています。

 この文章は次のように述べています。

 2014年5月2日、中国の企業の石油掘削プラットフォーム「海洋石油981」は石油・天然ガス資源を探査するため、中国の西沙諸島付近の区域内で掘削作業を行い始めた。作業海域は中国の西沙諸島の中建島と西沙諸島の領海基線からいずれも17海里離れており、ベトナム大陸の海岸からおよそ133~~156海里離れている。ここ10年間、中国企業はこの海域で地震探査と油井に関する調査作業などを続けてきた。今回の「海洋石油981」の掘削作業はこれまで行われてきた探査の続きで、完全に中国の主権と管轄権の範囲内にある。

 中国側の作業開始後、ベトナム側は武装船舶を含む多くの船舶を出動させて、中国側の作業に妨害を加え、現場で護衛安全任務を実施している中国政府の公務船に衝突するほか、フロッグマンと呼ばれた潜水工作員を派遣して、漁網と浮遊物などの障害物を大量に撒き散らした。6月7日午後5時の時点で、現場にあるベトナム側の船舶がもっとも多い時は63隻にも達し、中国側の警戒区域を突破しようとしたほか、中国側の公務船に衝突した回数は累計1416回ある。

 ベトナムのこうした行為は中国側の主権、主権的権利と管轄権をひどく侵害し、中国側の作業員と石油掘削プラットフォーム「海洋石油981」の安全を脅かしている。また、この行為は『国連憲章』を含め、1982年の『国連海洋法公約』、1988年の『海洋航行の安全に対する不法行為防止条約』、『大陸棚に所在する固定プラットフォームの 安全に対する不法な行為の防止に関する議定書』など関連の国際法に違反しており、関連海域の航行自由と安全を破壊し、地域の平和と安定に損害を与える。

 中国の西沙諸島とベトナム大陸の海岸の間には海域の境界画定問題がある。これまで双方はこの海域において専属経済水域と大陸棚の境界を画定したことがない。双方は1982年の『国連海洋法公約』に基づき、専属経済水域と大陸棚を主張する権利を持っている。しかし、いかなる原則に基づいて境界を画定しても、この海域はベトナムの専属経済水域と大陸棚になることはない。

 ベトナムの海上における挑発行為について、中国側は冷静を保ち、必要な予防措置を講じており、公務船を現場に派遣し、作業の安全を保障し、海上生産作業の秩序と航行安全を効果的に維持している。同時に、5月2日から、中国側はベトナム側と各レベルの意思疎通を30回以上行い、不法妨害を停止するよう要求している。それにもかかわらず、ベトナム側はその不法妨害行為を続けている。

 西沙諸島は中国固有の領土であり、いかなる争いも存在していない。1974年以前に、ベトナムの歴代政府は中国が持つ西沙諸島の主権についていかなる異議をも唱えたことはないし、その政府の声明や覚書にしても、新聞や雑誌、地図、教科書にしても、西沙諸島は中国の古くからの領土である事実を認めていた。現在、ベトナム政府は自らの約束に背き、中国の西沙諸島に対し領有権の主張を提出した。これは、禁反言など国際法の原則と国際関係の基本原則に甚だしく違反している。

 中国は南海の平和や安定を維持し、地域諸国間の協力と発展を推し進める力であり、また『国連憲章』の宗旨と原則、国際関係の基本原則、国際法の基本原則を維持する力でもある。中国はその周辺にいかなる不安定な状況の発生を全く望んでいない。

 中国は中国・ベトナム関係の良好な発展を期待しているが、原則を放棄することはない。両国間の意思疎通のチャネルはオープンである。中国側はベトナム側が両国関係と南海の平和安定という大局から、中国側の主権、主権的権利、管轄権を尊重し、中国側の作業に対するいかなる形の妨害をも直ちに停止し、現場にあるすべての船舶と関係者を撤退させ、緊迫した情勢を緩和させ、できるだけ早く海上の安定を回復させるよう勧告する。中国側はベトナム側との交流を続け、当面の事態を適切に解決するよう努力していく。(Yin、kokusei)

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