日本の松本日中友好協会(相澤孝夫会長、西田節夫理事長、長野県北京放送を聞く会会長)は9日、松本市で講演会を開き、中国の程永華駐日大使の夫人で、中国大使館友好交流部の汪婉参事官が招かれ講演を行い、中日民間交流の重要性を強調しました。
領土や歴史問題で両国が厳しい局面にある中、民間交流の活発化による友好関係の構築に期待すると共に、汪婉参事官は、安倍晋三首相が昨年末に靖国神社を参拝したことなどを挙げ「日本国民の一人一人は配慮や思いやりがあるのに、要職にある公人たちは近隣諸国に対する配慮がみられない」と批判しました。一方、日中友好協会や地方自治体と、中国との活発な交流事例を紹介し「民間交流は国家関係の基盤で原動力だ。国民間の相互理解や友好関係の構築にとって不可欠なものだ」と述べました。
松本日中友好協会は、東京都の中国大使館に日中国交正常化40周年記念に枝垂れ桜を植樹するなど大使館との交流が深く、昨年は程大使が松本へ講演に訪れ、松本空港や北アルプス上高地を視察しました。汪参事官は10日同市の相澤病院や松川村のちひろ美術館、安曇野市の観光施設などを訪れました。
汪婉参事官 プロフィール
1992年3月 東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了 修士学位取得
1996年3月 東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了 博士学位取得
1996年10月~1997年9月 東京大学大学院総合文化研究科 外国人客員研究員
研究分野:近現代中日関係史、近代中日教育交流史、台湾地域と日本関係史
1998年4月~ 学習院大学、東京女子大学、共立女子大学等 講師
2001年4月~ 中国社会科学院近代史研究所 教授
2010年10月~ 中国上海市華東師範大学歴史学部 兼任教授
現在 中国駐日大使館友好交流部参事官
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