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神奈川県日中友好協会の関係者を中心にした、交流を主たる目的とする北京ツアーの一行11人が15日午後、北京放送(CRI)を訪問し、座談会に参加しました。席上、双方は中日友好の重要性を確認しあい、それを踏まえた上で、目下の中日関係の下で、民間交流を進め、相互理解を深めることをめぐり、活発な交流が行われました。
小中学校を北京、天津で過ごした団員の遠藤寛さん(84歳)は、「戦争経験者として、日中両国が最近うまくいっていない現状を大変心配している。日本と中国は文化も人種も近い隣国で、広い意味で世界の安定と発展のために、日中が仲良くすることこそあるべき姿だ」と強い意思で訴えていました。
2年前に新設された川崎市日中友好協会の初代会長を務める小山稀世さんは、「東アジアの経済関係が益々緊密になっている中、国境のない、コスモポリタンの世の中に早くなってほしい」と期待を語りました。
団員たちからCRI日本語放送に対し、期待も寄せられていました。定年後、北京や天津の複数の大学で日本語教師として勤務経験のある加藤志乃婦さんは、憲法改正をめぐる日本国内の最近の状況に触れ、「今の時期だからこそ、北京から日本人に受け入れられる形で、歴史認識を正しく伝える必要がある」と指摘しました。
中国の流行歌への興味から2000年頃からCRIの日本語放送のリスナーになり、今回は大阪から参加した藤田美代子さんは、「日本国内の報道に頼るのではなく、情報はなるべく近いところから取ることが大事だ。今後も引き続き北京からの生の声に期待している」と励ましの言葉を送りました。
今回ツアーの呼びかけ人は、神奈川県日中友好協会経済交流部会の責任者でもある村田忠禧さん(横浜国立大学名誉教授)。昨年末、安倍首相の靖国神社参拝を受け、「日本の国際的な評価と信用は大きく傷つき、かつての侵略戦争についての認識・態度が鋭く問われている」という問題意識から、「平和を守る最大の保障は国境を越えた人間同士の友情と連帯の輪であり、自分自身の眼で実際の北京を見て、交流・対話を通じて相互理解を深める努力が必要だ」とツアーに寄せる期待を話しました。
なお、訪問団一行はCRI(北京放送)や日本語月刊誌『人民中国』雑誌社の訪問のほか、北京外国語大学日本学研究センターの学生たちや、中国の日本研究者たちとの交流なども行なったということです。(王小燕)国際・交流へ
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