中国の王毅外相は15日、北京の釣魚台国賓館でロシアのラブロフ外相と会談しました。

　王外相は、「中国とロシアの全面的戦略協力パートナー関係は世界で最も内容が豊富で、戦略意義を持つ大国関係だ。国際情勢が複雑に変化する中、両国は密接な交流を保ち、相互の支持と戦略協力を深め、各分野での実務協力を強化していくべきだ。両国関係が常に高水準で発展し、それぞれの発展と振興を進め、国際的な公平と正義を促進し、世界や地域の平和・安全・安定が維持されることを望んでいる」と指摘しました。

　ラブロフ外相は、「現在直面している様々な問題や試練に対し、中国とロシアは両国元首が明確にしたロ中関係の目標と任務を達成し、密接な交流と協力を保ち、公正かつ合理的な国際秩序を共に維持していくべきだ」と話しました。

　両国外相は、プーチン大統領が5月に中国を公式訪問し、アジア相互協力信頼醸成措置会議（CICA）上海首脳会議に出席することを現在の両国にとって最大の重要な事柄と見なしています。双方は万全の準備をし、今回の訪問や特に元首会談の成功を確保し、他国と共にCICAでアジアの新たな安全観を樹立することを目標としています。さらに双方は手を組んで、1年以内に両国指導層の交流と戦略的巨大プロジェクトを積極的に押し進め、シルクロード経済帯の建設を促していく意向を示しました。（怡康、大野）