マレーシア民間航空局は12日午前北京市内のホテルで、消息を絶ったMH 370便の乗客の家族と連絡会を開き、自国管制区との最後の直接交信では異常がなかったことを確認し、コースからはずれたり方向転換したことを否定しました。
それによりますと、パイロットと地上が最後の直接交信を行った時、MH370便はベトナムのホーチミン管制区との境界付近で管制区の移管などについての交信があり、パイロットが「はい、分かりました」と答えて、交信が終わりました。その後およそ3分経ってもホーチミン管制区には交信信号が届きませんでしたが、レーダーにはMH370便の情報が見えていました。その後、交信できなくなったということです。
マレーシア民間航空局の関係者は、「消息を絶つ前に異常を知らせる交信はなく、遭難信号なども一切出されなかった。飛行信号は突然消えた」と強調しました。
また、MH 370便が消息を絶つ直前に他の航空便と交信した録音もなく、方向転換やコースからはずれた証拠もないということです。
なお、マレー半島の東西両岸海域などで行われている捜索には14カ国が参加しており、11日には漁船1788隻が新たに参加しました。
(ジョウ、大野)暮らし・経済へ
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