中国国務院の張高麗副首相は7日、アジア開発銀行の中尾武彦総裁と会談しました。双方は中国の全面的な改革深化や、中国とアジア開発銀行との協力強化などについて意見を交わしたということです。

　会談の中で、張高麗副首相は「中国共産党第十八期中央委員会第三回全体会議は全面的な改革深化について、実施策を出した。経済メカニズムの改革が全面的な改革深化の重点となる。核心的な問題は政府と市場の関係をうまく調整し、市場が資源配分において決定的な役割を果たすとともに、政府の役割をよりうまく発揮することだ」と、中国の姿勢を説明しました。

　また、張高麗副首相は「アジアの発展は依然として様々な課題に直面している。アジア開発銀行は地域内で重要な多国開発機関として、アジアの貧困撲滅と発展過程で重要な役割を果たし続けなければならない」としました。

　中尾武彦総裁は中国の全面的な改革深化が持つ重要な意義を高く評価したうえで、「アジア開発銀行は中国との協力を強め、中国の改革と発展をサポートしていきたい」との考えを明らかにしました。（Yin、山下）暮らし・経済へ