今年7月6日にサンフランシスコ国際空港で発生した韓国アシアナ航空の着陸失敗炎上事故について、NTSB・アメリカ運輸安全委員会は11日、「アシアナ航空ボーイング777型機の事故は、パイロットが手動での着陸に過度に緊張して操作をミスし、機体が滑走路手前の防波堤にぶつかり惨事を招いた」という調査報告を発表しました。
アメリカ運輸安全委員会はこの日ワシントンで事故に関する公聴会を開きました。席上発表された調査報告によれば、パイロット本人が「手動操縦での着陸は非常に難しく、極度に緊張していた」と話しています。
報告では、「パイロットは飛行機の速度を自動的に調整する自動スロットルがずっと作動していると思っていたが、約490メートルの高度で自動操縦システムから手動操縦に切り替えた際、自動スロットルも絞ってしまった。そのため、滑走路に近づいたとき飛行機の速度が必要以上に低くなり、高度も低くなりすぎた。問題に気づいてパイロットは機体を引き上げようとしたが、遅かった。機体の尾部が滑走路手前の防波堤にぶつかり、飛行機はコントロールを失い、滑走路上で炎上した」と明らかにしています。
今年7月6日におきたこの事故により、乗客乗員300人あまりのうち中国人女子学生3人が死亡、180人以上が負傷しました。アメリカでは、死者が出た航空機事故は、2009年以来です。(Yin、大野)国際・交流へ
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