中国の朱光躍財政次官は26日北京で、「パリが人民元のオフショアセンターになる要請に対し、中国は市場成長の現実を尊重し、その発展を喜ばしく思っている」と述べました。
朱次官は第1回中仏ハイレベル経済財政金融対話終了後の記者会見で、「双方は今回対話の中で、パリが人民元のオフショア市場の一つになることを巡って協議を重ね、中国はこれに対してオープンな態度でのぞんできた」と話しました。
朱次官はさらに、「フランス側の発表によると、現在、中仏間の年間貿易額は500億ドルに達しており、そのうちの20%が人民元で決済されている。言い換えれば、中仏間では人民元で決済されている貿易額は年間100億ドルに達しているのだ」と指摘しました。
フランスのモスコビチ経済・財政相は記者会見で、「フランスは人民元の国際化プロセスで役割を発揮することができる。目下、パリの人民元預金残高は欧州連合ではトップを占めており、フランスとしては、自国の銀行、あるいは金融機構が関連認証を取得して、フランスで社債の発行を含めた人民元金融業務を始めたい」と話しました。
なお、中仏対話終了後に発表された共同声明は、中仏双方は最近、中国人民銀行と欧州中央銀行が調印した通貨スワップ協定を歓迎するとしています。この協定はユーロ圏、とりわけパリでの銀行設立に流動性の面において、力強いサポートを提供し、パリを重要な人民元オフショア市場と見なして、その安定した発展を図るものです。(Yan)暮らし・経済へ
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