5月初め、フィリピンの軍艦が仁愛礁で、1999年に座礁した中古の揚陸艦を固定しようとくい打ちで補強しました。この裏には、ここでの軍事的プレゼンスを主張しようとする狙いがあるとみられています。これに対して、中国は海監船と軍艦を派遣して、仁愛礁付近海域での巡航をはじめました。フィリピン側は「挑発的で不法な行為だ」と主張しています。
耿報道官は「1999年からフィリピンは軍艦が座礁したことを口実に不法な停泊を続けている。中国は、牽引によって離礁するよう、厳正な申し入れを繰り返したが、フィリピン側は無視するばかりか、その存在を強化し、不法占拠を図っている。これは中国の領土主権への厳重な侵害で、『南海各方面行動宣言』に違反している。現在の事態となった責任はフィリピン側にある」と指摘しました。
仁愛礁は南沙諸島の東部にあり、海南省三沙市に属しています。フィリピンのパラワン島とは150海里離れています。昔から、中国の漁民はここを重要な漁場や避難港としてきました。中国の専門家や学者も数回にわたって、考査し標識を設けました。中国海軍の南海艦隊もここに多くの測量マークをつけました。
5月に入り、フィリピンはこの事件で、挑発を繰り返しています。
フィリピン国防相が「領土保全のため、中国と最後の1人まで戦う」と述べたことについて、中国国防省の耿報道官は「フィリピンは自分の領土を守るべきで、他国の領土を守るべきではない」と指摘しました。(朱丹陽 山下)
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