第12期中国全国人民代表大会第1回会議が17日、北京で閉幕しました。

　会議には全国からおよそ3000人にのぼる人民代表が参加しました。

　閉幕式の席上、習近平国家主席が演説を行いました。

　習主席は「国家主席に当選し、崇高な職務を担い、光栄な使命と大きな職責を深く認識している。私は憲法に付与された職責を忠実に履行し、祖国と人民に対し忠実に、職責を全うするために努力をしていく。全身で国民に奉仕し、国家のために尽力し、国民の監督を受ける。決して人民代表と全国民の信頼と付託を裏切らない」と述べました。

　中国の夢の実現について、習主席は「時代と国民の要請に応じ、社会の各界各層と共に努力し、中華民族の偉大な復興のため中国の夢の実現に向けて奮闘していく。中国の夢を実現するためには、中国の特色ある社会主義の道を辿り、愛国主義を核とする民族精神と革新を核とする時代精神を高揚し、各民族の力を結集しなければならない。中国の夢は、根本的に国民の夢である。これは国民とともに実現し、国民に幸せを与えていくものである」と述べました。

　習主席は更に「いつでも国民の声を聞き、国民の要望に応える。国民の平等と発展の権利を保障し、社会の公平と正義を擁護する。教育と医療の普及、高齢者の生活保護、住宅保障などを推進し、国民の根本的利益の実現と擁護、拡大に取り組む。全国民が成長の果実を平等でより多く享受できるようにしたい。経済社会の進歩をもとに、共に豊かになるという目標を目指していく」と述べました。

　今後の中国の外交政策について習主席は「中国の国民は平和を愛している。我々は平和、発展、協力、互恵共栄の旗印の下、平和発展の道と互恵共栄の開放戦略を維持する。世界各国との友好協力に取り組み、国際社会で相応の職責と義務を果たし、各国国民とともに人類の平和と発展を推進していく」と述べました。（ジョウ、高橋　　）