中国でもっとも大切な祝日、「春節」=旧正月を前に、新年の帰省ラッシュである「春運」が来週から幕を開けます。中国交通運輸省によりますと、今年の帰省ラッシュ期間中、様々な交通手段の利用者は延べ31億人に上るということです。交通運輸省は17日の記者会見で、各種の準備作業は順調に進んでいると発表しました。
中国の伝統では、旧暦の正月、春節は一家団欒の日で、中国人は世界のどこにいても、故郷に帰ろうとします。今年の春節の連休は2月9日から15日までですが、1月26日から3月6日までの40日間は「春節の特別輸送期間」とされ、陸路と水路の利用者はそれぞれ、延べ31億人と延べ4308万人に激増すると予測されています。その対応策について、交通運輸省の何建中報道官は次のように紹介しています。
「今年の春節ラッシュ期間中、陸路では大中型バスを84万台、ピーク時には86万台を動員するほか、水路では客船を1万3000隻用意する。また、実際の移動状況にあわせて、シフトを調整し、ピークの際は動員車両や船舶の数を増やすつもりだ。今、各部署は万全な態勢を整えている」
同時に、この冬、各地で豪雪など悪天候が続いている状況を踏まえ、交通運輸省では緊急対応策と関連の体制を整えています。それについて、何建中報道官は、2008年の悪天候のような深刻な交通渋滞や移動の障害不便は起こらないだろうと予測していますが、交通省は気象、公安などの部門と協力して、悪天候に対応していくと述べました。
「公安、気象などの部門と情報を共有し、即時の発表に努める。また、災害救援を含む対応策を準備する。特に旅客が集中する地域では、輸送手段や物資の準備が対応策の要求を満たさなければならない。」
去年10月の国慶節連休期間中、小型乗用車の高速料金無料政策が初めて実施されました。そのため、各地の高速道路ではひどい渋滞が発生しました。これから始まる春節ラッシュでも、高速道路は試練に直面しています。これについて、何建中報道官は、国慶節連休の高速道路政策を分析した上で、各措置を整備していきたいと述べました。
「一つ目は、高速道路料金所での通行券の発行手続きを省略し、無料通路を開くとともに、臨時の標識を設置する。二つ目は、道路状況の即時発表によって、ドライバーに渋滞エリアを回避してもらう。三つ目は、突発状況に対応するため、各地域と部門間のコミュニケーションや情報の共有を強化する。四つ目は、救援設備の充実や救援物資の用意に努める」
何建中報道官は、高速道路の小型乗用車無料化によって、今年の春節ラッシュは大変厳しい状況に直面するが、人々が平穏なお正月を迎えられるよう、あらゆる突発状況を想定して、万全な対応策を準備するとしました。
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