中国の温家宝首相は、キルギスで開催されるSCO・上海協力機構の首相会合に出席するため、専用機で現地時間の4日午後、キルギスの首都ビシュケクに到着しました。そして会合出席後にはキルギスでの公式訪問を行います。
およそ140年の歴史を持つビシュケクの町に中国とキルギス両国の国歌が響き渡る中、温家宝首相のキルギス訪問が始まりました。
温家宝首相を迎えるため、キルギスのサティバルディエフ首相が空港に出向き、盛大な歓迎式を行いました。
温首相は空港でステートメントを発表し、「中国とキルギス双方は国交を樹立して以来、尊重し合い、率直に話し合うことによって良き友好関係は絶えず推進され、各分野で実り豊かな経済協力を行ってきた。両国はすでに良き隣人、良き友人、良きパートナーとなった」と述べました。
その後温首相はホテルで少し休んだ後、サティバルディエフ首相と正式な会談を行いました。温首相は8年ぶりの今度のキルギス公式訪問について 、「今回は2004年に貴国を訪問してから実に8年ぶりの訪問だ。2度目に来たビシュケクには親近感が沸いてくる。今回キルギスで開催される上海協力機構の首相会合は、キルギスと当地域にとって非常に重要で積極的な意義があり、中国も全力でこれを支持する。今年は中国とキルギスの国交樹立20周年に当たり、ここ20年来、双方は互いの核心的利益に関わる重要な問題において、互いに支持しあい、特に経済、安全保障、人文などの分野における協力は大きな成果を収めている」と述べました。
今年、中国とキルギスは国交樹立20周年を迎えます。この20年間、両国関係は健全で安定した発展を維持しています。双方は国際問題と地域問題で密接に交流と協調を保ち、国連と上海協力機構枠の組み内で良好な協力関係を進めてきました。サティバルディエフ首相は両国関係を評価し。
「国交を樹立して20年、両国は真の相互信頼を深め、実務交流の分野において良好な協力関係を築き上げ、政治、経済協力と貿易、人文、安全保障などの各分野で著しい成果を得た。2010年にキルギス国内で重大な政治変化が起きた際、中国が私たちに友好の手を差し伸べ、兄弟のように援助してくれたことをこの場で強調したい」と述べました。
会談を終えた両国の首相は、実務協力における一連の協力文書の調印式に出席しました。
また現地時間の5日午前、上海協力機構の第11回首相会合がビシュケクで開かれました。温首相は上海協力機構設立以来の実務協力の成果をまとめ、北京サミットでの共通認識を基に長期的で具体的な協力を提案しました。このほか温首相は関連国の指導者とも会談を行いました。この日の午後、温首相はキルギスでの訪問を終え、中国とロシアとの首相定期会合に出席するためモスクワに向かいました。(劉叡、吉野)
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