胡錦涛総書記が中国共産党第18回全国代表大会の開幕式で行った報告は、政治体制改革が中国の全面的な改革に対して重要な意義があることを改めて強調した上で、実際の措置にも言及しました。そのうち、「政治改革」というキーワードがマスコミに注目されています。

　BBCの中国語スーパーバイザー李文氏は、「政治体制の改革を深めるには、中国共産党の指導方式と執政方式、特に反腐敗において、一連の措置を改善する必要がある」としました。また「細部から着手し、制度を完備させれば、根源から腐敗を防ぐことが出来る」とみています。李文氏は、報告に出された「人間本位」の方針を評価し、新たな時代に経済発展方式の転換を加速する指針にも賛同しています。

　統計によりますと、中国の最高収入層と最低収入層の格差は、1988年の7.3倍から現在は23倍になりました。業界別の格差は8倍、都市部と農村部の格差は3倍になっています。これに対し、香港フェニックステレビの論説員杜平氏は、貧富の格差の解決は、中国の政治体制改革の重点に置かれるべきだと指摘しました。 （FUYING、高橋）