中国の劉振民外相補佐官が18日午前、バリ島で明らかにしたところによりますと、中国の温家宝首相は第14回東南アジア諸国連合（ASEAN）・中国（10＋1）首脳会議兼中国・ASEAN 対話関係樹立20周年記念サミットで、「中国はASEANと共に、中国・ASEAN自由貿易区の建設を推進し、相互に繋がる海上のネットワークを構築していく」と述べました。

　温家宝首相はこの会議で、基調講演を行い、中国とASEANは、団結、協力、発展を最重要のテーマにすべきだと強調し、東アジアの協力におけるASEAN の主導的な地位を支持するとの立場を明らかにしました。また、これまで20年間の中国とASEANの協力を高く評価した上で、今後の双方の関係の強化について一連の構想を打ち出しました。

　第一に、中国・ASEAN 自由貿易区の建設を一段と推進すること。双方の貿易額を今後5年間で5000億ドルにする計画です。第二に、互いの投資を推進すること。第三に、相互の連携を強め、中国・ASEANを繋ぐ協力委員会を設立し、相互に繋がる海上ネットワークを構築すること。第四に、双方の科学技術協力を強化すること。2012年を中国・ASEAN科学技術交流年にし、双方の関係をあらたなレベルに向上させます。（董燕華、大野）