ギリシャのパパンドレウ首相は9日、全国に向けてテレビで演説し、正式に辞任を表明しました。しかし、次期首相の人選には言及せず、新政権を支持する考えだけを示しました。

　パパンドレウ首相の辞任はパパンドレウ首相が率いる与党全ギリシャ社会主義運動と最大の野党・新民主主義党連立がEUからの支援を受けるため、互いに譲歩したものだと見られています。そして、双方はパパンドレウ首相が辞任するのと同時に、新民主主義党が連立政権の樹立に同意することで合意しました。

　パパンドレウ首相はテレビ演説で連立政権への信頼を示し、「連立政権は連携して見解の不一致を解消し、ギリシアを債務危機から脱出させることになるだろう」と述べました。 国際・交流へ

　（黄競、小野）