中国商務省はこのほど、海外から人民元で直接投資することに関する通達を出しました。これによりますと、香港、マカオ、台湾の投資家を含めた海外の投資家は、海外で合法的に得た人民元を、法律に基づき直接投資活動に用いることができます。しかし、中国国内では有価証券と金融商品に投資できず、委託融資も行うことができません。

　さらに、通達は「海外での人民元による投資及び投資された外国系企業が再投資を行う場合、現行の外国系投資の管理体制、外国系投資法などに符合すべきだ。また、国の外国系投資産業の政策、外資系統合の安全審査、独占禁止審査に関する関連規定を守らなくてはならない」としています。

　海外人民元とは、越境貿易を通じて人民元決済で得た人民元、海外に送った人民元の利潤、株式や決算、投資回収などで得た人民元、外国で発行された人民元債券、人民元株式及び合法的なルートで得た人民元を指します。（朱丹陽　山下）

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