パレスチナ自治政府のアッバス議長は16日にテレビ演説を行い、国連安保理に引き続き正式加盟を求める意向を表明しました。
アッバス議長はこの日、ヨルダン川西岸のラマラで、23日にパン・ギムン事務総長に申請書を渡し、その後輪番議長へ提出すると述べ、「このような方法はパレスチナに独立をもたらすわけではないが、イスラエルがパレスチナの領土を占領した事実を国際に認識させる」と申請の目的について語りました。アッバス議長は、正式加盟が実現すれば、直ちに交渉の場に戻り、エルサレムの地位や国境、難民などの問題をイスラエルと交渉すると強調しました。
これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相は「平和の実現は国連への一方的なアクションやイスラム原理主義組織ハマスとの連携では実現できない。イスラエルとパレスチナの平和は協議を通じて実現するほかはない」とパレスチナの行為を非難しました。
またハマスも16日にアッバス議長の演説に対し「国連加盟はファタハの一方的な決定で、不法行為だ」と批判しました。(白昊、吉野)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |