香港を視察中の李克強副首相は17日、香港経済の成長や大陸との経済・貿易および金融面での協力に関する支援策を発表しましたが、これについて香港の経済学者は、こうした支援策は香港大陸間のサービス業における協力の促進や、国際的金融センターとしての香港の地位向上などに有利であると評価しています。

　香港特区政策発展委員会の周八駿氏は、「香港の人民元オフショア市場の構築支援」といった内容は、香港金融界の成長に政策的な支援を与え、人民元業務センターや資産管理センターとしての香港の役割強化にも有利であるとしています。

　このほか、新政策には「香港のサービス業や貿易に対する開放の度合いを高めること」「大陸と香港企業の提携による『海外進出』の促すこと」、「『2015年までに大陸と香港のサービス貿易の自由化を実現する」などが組み込まれています。

　これについて、恒生管理学院金融学の蘇偉文教授は、こうした措置は香港だけでなく大陸にとっても良いチャンスとなるとし、共同の繁栄につながるだろうと話しています。（閣、中原）　暮らし・経済へ