中国・ASEAN(東南アジア諸国連合)博覧会事務局は11日、中国の新たな西部大開発戦略の実施に伴い、ASEAN加盟国の中国西部への注目度は日増しに高まっていると発表しました。中国西部地域に産業パークを設けたり、中国に対して投資をするASEAN加盟国は、日増しに多くなってきています。これは、中国西部地域の省と市がより多くの発展チャンスを求めているためで、双方の連携はますます強くなってきています。

　中国政府はASEAN加盟国が中国へ投資することを歓迎しています。今年4月、中国の温家宝首相は中国・マレーシア経済貿易投資協力シンポジウムで講演し、「広西欽州の中国・マレーシア産業パークは、両国が中国西部地域で協力してつくった初の工業団地で、モデル的存在でもある」と述べました。

　中国・ASEAN自由貿易地域の全面的な達成は、双方の企業の投資にこれまでにない良好な環境を提供しました。2010年末までに、中国とASEANの総投資額は745億ドルに達し、2009年より89億ドル増えています。（董燕華、高橋）暮らし・経済へ