浙江省の杭州で開かれていた中国国際サービスアウトソーシング博覧会が閉幕しました。今回参加した政府機関と関連企業は「引き続きサービスアウトソーシングのレベル向上に力を入れ、国家ブランドの形成を目指していく」としています。
サービスアウトソーシングとは、比較的重要でない業務を、より専門的なチームに発注することです。これによって、企業が重要な業務に専念できると同時に、コストの低下、効率の向上、競争力の増強、外部の変化への対応強化などの効能を収めることができます。
商務省の王超次官は博覧会で「中国ではサービスアウトソーシング業が急ピッチで成長しており、経済発展モデルの転換、産業構造の最適化、企業の国際競争力の増強で大きな役割を果たしている」とした上で「中国はその成長の環境が整っている。2009年と2010年、杭州を含めたモデル都市は、財政、税収、金融、電信、知的財産権保護などに関して30あまりの政策を打ち出した。2010年、契約を結んだ国際アウトソーシングの実施額は前の年より43%増の145億ドルに達した」と述べ、サービスアウトソーシング産業への支持強化を示しました。
業界最大規模のITアドバイザリ企業・アメリカのガートナー社は「今後数年、世界の情報技術のアウトソーシングと、実務業務のアウトソーシングの総額は年々伸びていき、2014年には5400億ドルを上回るだろう」と予測しています。
中国国際投資促進会周銘副会長は「サービスアウトソーシング産業を新しい段階に引き上げるには、国家級ブランドを作ることが最も重要だ。これにはインドがよい例になっている。外注するのは先進国であり品質への要求が厳しい。これまで外注側からも、国家ブランドの必要性を幾度と無く求められてきた」と述べました。暮らし・経済へ
(朱丹陽)
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