リン・パスコー政治問題担当国連事務次長は21日、安保理の会議で講演し、パレスチナとイスラエルの和平交渉が行き詰まったことを憂慮し、双方が大胆な措置を講じて、この状態を打破するよう呼びかけました。
安保理はこの日、中東問題について会議を開き、リン・パスコー事務次長の報告を聴取しました。リン・パスコー事務次長は、「目下の政治プロセスは、パレスチナ自治政府が建国の面で収めた巨大な進展から立ち遅れている。双方はこれに注目するべきだ。こうした状況の下、国際社会がパレスチナ自治政府を支持し、パレスチナとイスラエルの交渉再開を促すことはきわめて重要だ」と述べました。
イスラエルのロベン国連大使は講演の中で、「イスラエルは未来のパレスチナ国を承認する。ただし、パレスチナ当局はイスラエルの存在権利を明確に承認し、適切な段取りをたどって、両国民の平和共存を実現させるべきだ」と述べました。
また、パレスチナのマンソール国連駐在オブザーバーは、「パレスチナは政治的な手段による中東地域の平和回復を確約する。衝突を早期に終結させ、パレスチナが国際社会で合法的な地位を獲得するために、この問題における国連の原則の維持に努力するよう安保理と国際社会に呼びかける」と述べました。(翻訳:董燕華)国際・交流へ
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