「キー・リゾルブ」と名づけられた韓米合同軍事演習が、2月28日から3月10日まで実施されることになりましたが、韓国メディアによりますと、アメリカの空母もこの軍事演習に参加する予定です。また、28日から3月3日まで、日本の横須賀基地で実施される予定の日米軍事演習では、両国のイージス艦が弾道ミサイルの迎撃演習をするということです。韓米・日米軍事演習が同じ日に実施されるのは、東北アジア情勢の試練になると見られています。
韓米合同司令部は、軍事演習の目的は、朝鮮半島の潜在的危機への対応だと発表しました。アメリカ太平洋軍のウィラード司令官は17日、米韓軍事演習は米韓同盟の強化にとって極めて高い価値がある。一方、朝鮮のミサイルによる脅威が米日軍事演習の重要な目標だと指摘しました。また、日本の北澤俊美防 衛相はこのほど、「朝鮮の核弾道ミサイルは、日本にとって重大な脅威で、アメリカや韓国などと協力して対応しなければならない」と示しました。
朝鮮軍板門店代表部は27日声明を発表し、「韓米軍事演習は『極めて危険な軍事行動』であり、朝鮮半島の緊張の緩和、自主統一、および平和への厳重な挑戦である。合同軍事演習はいわゆる『突発事件』や『体制崩壊』の発生を目的にしているというが、朝鮮の軍隊と人民は、挑発行為に断固とした対応をとる」としています。
東アジア地域の軍事専門家は、「アメリカが韓国、日本と大規模な軍事演習を頻繁に実施するのは、同盟国を支援し、朝鮮を威嚇するだけではなく、地域内の国々にその軍事力を見せつけ、アジアでの軍事面における『存在感』を強調しようとするものだ。しかし、それは、地域の情勢を複雑化するとともに、緊張を激化し、地域の平和と安定にマイナスになるものだ」と見ています。
中国人民大学国際関係学院の金燦栄教授は「アメリカは、去年から、この演習を通じて米日韓三国合同軍事演習の基盤を作ろうとしているが、いまだに実現できていない」と分析しています。
また、中国現代国際関係研究院アメリカ研究所の張文宗氏は「昨年末、韓国は初めて日米軍事演習にオブザーバーを派遣し、日本と後方支援や情報協力の協定を結んだ。どんな形でも、日本が今回の韓米軍事演習に参加したら、東北アジア安全情勢の重大な変化につながる」と指摘しました。
(訳:FUYING)
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