この「貿易、成長、世界情勢」と題する新戦略には、第一に、今後数年内にインド、カナダ、ウクライナなどと二国間自由貿易協定（ＦＴＡ）の調印を完了すること、第二に、アメリカ、中国、ロシアとの全面的な戦略的パートナー関係を深め、貿易や投資を拡大し、3カ国との非関税投資と貿易障壁問題を解決すること、第三に、ヨーロッパ企業の世界市場への進出を支援すること、第四に、中国、インド、ロシアなどでの投資を拡大すること、第五に、他国の保護貿易主義を撤廃すること、第六に、「包容性」のある貿易を推進し、ヨーロッパの全ての人々が世界貿易の利益を受けられるようにするというＥＵの貿易面での目標が述べられています。

　欧州委員会のカレル・デフフト通商担当委員は、「グローバル化の深まりや新興市場の勃興により、世界貿易が変化している。ＥＵの3分の2の輸入は再加工と輸出を目的としており、経済成長と雇用創出のためである。したがって、ＥＵは開放的な貿易政策を実施しなければならない」と述べました。（翻訳：玉華　チェック：吉田）