ロシアのメドベージェフ大統領は19日、フランスのドービルで、ロシアが北大西洋協約機構（NATO）の欧州ミサイル防衛（MD）システムに参加する可能性について検討するとの考えを示しました。

　これはメドベージェフ大統領がこの日、フランスのサルコジ大統領、ドイツのメルケル首相と会談した後述べたものです。18日から19日まで、フランス、ドイツとロシアの首脳は三者会談を行い、EUとロシアの関係、そして欧州の安全保障問題について議論しました。会談後の記者会見で、メドベージェフ大統領は来月19日と20日、ポルトガルのリスボンで開かれるNATO首脳会議に出席することを明らかにしました。

　フランスとドイツに、MDの参加を勧められたメドベージェフ大統領は「これは必要な妥協を行うこととロシア・NATO間の対話の促進にプラスだ」として、検討にはまだ時間がかかることを示唆しました。（翻訳：ヒガシ）