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 パレスチナ・イスラエル直接交渉、中断危機に直面

2010-09-14 18:12:33     cri    

 パレスチナとイスラエルの直接会談の第2回会合は14日、エジプトの海岸リゾート地・シャルム・エル・シェイクで開催されました。会議はエジプトによって招集され、イスラエルのネタニヤフ首相やパレスチナ自治政府のアッバス議長それにクリントン国務長官も交渉に参加しました。ネタニヤフ首相は12日に「ヨルダン川西側のユダヤ人入植地建設凍結を延長しない。凍結の決定は今月26日までで期限になる」と述べました。ネタニヤフ首相のこの立場はパレスチナとイスラエルの第2回会合に大きな影を落とすことは必至で、パレスチナとイスラエルの交渉は中断する可能性が出てきました。

 ネタニヤフ首相とアッバス議長は今月2日にワシントンで1年8日ヶ月ぶりとなる直接交渉を行い、和平プロセスの枠組について合意しました。しかし、第二回対話がまもなく開催する際、イスラエルのネタニヤフ首相が12日に行われた中東和平4者協議でブレア特使と会談した際、「ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地建設凍結の延長はないが、一部の制限を残す」と述べました。

 国際社会の圧力により、イスラエル政府は去年11月に10カ月の間に新しいユダヤ人入植建設プロジェクトを進めないことを明らかにしました。今月26日がその期限となりました。今月10日、アメリカのオバマ大統領は直接交渉を無事に再開させるため、入植地建設凍結を延長するようイスラエルに呼びかけました。また、アッバス議長は先日、「イスラエル側がヨルダン川西岸の入植地建設を再開すれば、パレスチナは少しもためらわず交渉を中止する」と何回も強調しました。

 また、イスラム原理主義組織ハマスは「イスラエルとの如何なる形の交渉に断固反対するイスラエルとの交渉はパレスチナ人民の利益を損なうことになる」との立場を明らかにした上で、「イスラエルとの如何なる交渉結果も受け入れられない」と表明しました。

 このほか、中東地域の多くの国もパレスチナとイスラエルとの交渉の前景に疑惑を抱いています。シリアのメディアは「アッバス議長が直接交渉の再開に同意することはアメリカの歓心を買おうとし、イラク問題によって受けたアメリカの政治イメージを改善しようとするものだ」としました。

 アナリストは「第2回会合にとって、ユダヤ人入植地建設の問題は主要な障害となった。今のところ、もし、アメリカが各方面に対してより大きな影響を与えることが出来なければ、交渉は中止される可能性が高い」としました。(翻訳:huangjing)

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