中国の楊潔チ外相は7日、第11期全国人民代表大会第3回会議の記者会見で、中国の外交政策や対外関係について記者の質問に答えました。海外メディアはこれに大きな関心を寄せています。
イギリスBBCのウェブサイトは、「中国の楊潔チ外相は、中国とロシアは"国際関係、特に大国間関係の手本を示した"と述べ、中米関係についての発言と対照的なものだった」と報道しています。
シンガポールの「連合早報」のウェブサイトは、論説委員の文章を掲載し、「新しい年に、中米関係は様々な摩擦でうまくいっていない。中国の楊潔チ外相は、中国が国益を守る強い意志に対して、中国の態度が強硬に見えるとの受け止め方は間違っているとし、中国に対するイデオロギーの偏見を捨て、真の中国を理解するよう呼びかけた」としています。
AP通信の報道によりますと、アメリカの台湾への武器売却やダライ・ラマとの会談などにより、中米関係は緊張しています。中国側は中米関係の改善がアメリカの姿勢によるものだとしています。アメリカの「ウォール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)」や「ニューヨークタイムズ」のウェブサイトはいずれもAP通信の報道を掲載しました。
フランス通信は「中国は、アメリカのせいで、中米関係は"ひどく悪化している"としている。それにもかかわらず、"二つの太平洋を挟んだ大国"が共に努力し、両国関係を正常な軌道に取り戻すよう呼びかけている。また、諸外国が中国とアフリカとのエネルギー協力の強化について懸念を示したのに対して、アフリカ諸国と互恵協力を行い、インフラの整備にも協力すると強調した」と伝えています。
アメリカのCNNのウェブサイトは、「中国が中米紛争の解決を暗示」と題する文章を掲載し、「楊潔チ外相の談話はあるシグナルを示した。すなわち、現在、冷え込んでいる中米関係には、"小さいが重要な氷解け"が現われた。楊外相は中米関係が安定した軌道に戻るよう、アメリカに呼びかけた」と述べています。
韓国の聯合ニュースは、「楊潔チ外相の談話は、関係各方面が努力し続ければ、朝鮮の6ヵ国協議への復帰はかなり見込みがあることを示している」と報道しました。(翻訳:ZHL)
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