中国の温家宝首相が行った政府活動報告の中で経済改革に関する数項目の措置が打ち出されました。これらの措置が連日、海外のメディアの注目を集めています。

　韓国の新聞紙「朝鮮日報」は「温家宝首相は、財政の大部分を社会福利の向上や所得の分配構造の改善などにあて、社会保障システムによって、国民の消費能力を向上させる方針を示した」としています。

　また、政府活動報告の政治体制改革に関する部分について、韓国の聯合ニュースは「温家宝首相は、政治体制の改革がなければ、経済体制の改革と現代化建設の成功はないと指摘した上で、社会主義の民主を発展を発展させるためには、人民の民主権利、とりわけ、選挙権、知る権利、参与権、意思表示権、監督権を確実に保障することが必要だとの考えを示した」と報じました。

　AP通信は「審議されている選挙法改正案草案は、全人代代表を選出する際の人口比率を都市部と農村部で同じにすることを明確に規定した。これは中国が都市部と農村部の発展格差を縮めるために取った新たな措置だ」と伝えました。（Katsu/田中）