北京で開催される第十一期全人代第三回会議に出席する東北師範大学の史寧中教授はこのほど、記者のインタビューに答え、「教育改革で最も重要なのは、教師陣の育成にあり、就職難状態を改善するには企業の採用方式の転換が必要だ」と強調しました。

　中国では「中長期教育発展企画要綱」草案がこのほど公布されましたが、この「要綱」草案の制定に参加した史寧中教授は、「これまで中国では、学校運営で必要となる主な条件がかなり整い、入学問題はほぼ解決された。教育レベルの向上には学校の管理者と教師陣の育成が最も重要であり、学生を最優先する考えを念頭に置き、学生たちの刷新能力を高める必要がある。また、大卒生などの就職難の解決を図るには、企業の採用方式を転換しなくてはならず、企業の制度改革、商品の刷新、そして教育レベルの向上に伴い、経済の発展と就職難との矛盾も緩和されるだろう」と語りました。