10年間の準備を経て、中国証券市場でベンチャーボード(新興企業向け市場)がいよいよオープンします。発行審査委員会が17日、会議を開き、7社の上場申請を審査しました。また、18日には引き続き6社の上場申請を審査する予定です。関係筋によりますと、これらの企業は10月1日までに許可を受け、10月から上場取引をスタートする見込みです。
関連規定によりますと、ベンチャーボードに上場する企業は成長性の高いハイテク企業に限られ、新サービス、新農業、新材料、新エネルギー、新商業モデルなどの特徴が要求されています。融資額から見ると、17日と18日に審査される13社は2億8千万株を公開発行し、およそ33億9900万元を募る予定です。これらの企業はIT産業、製造業、バイオ医薬などに及んでいます。
中国政法大学資本研究センターの劉紀鵬主任は記者のインタビューに対し、「ベンチャーボードのオープンは中小企業の資金難を解決できるだろう」と語った後、さらに、「ベンチャーボードは一連の起業投資や、ベンチャーキャピタルを招き、市場に新しい活力を注ぐだろう。適度の原則をより良く貫けば、ベンチャーボードは積極的な役割を果たし、中小企業の発展に利益をもたらす」と述べました。
統計によりますと、中国では、中小企業は全国企業総数の98%以上を占め、技術革新の75%以上は中小企業によるものです。長い間、資金難は中小企業の発展を制約するボトルネックとなり、様々な融資条件の制約を受け、商業銀行、特に国有大型商業銀行は中小企業にとって有利な資金を提供できませんでした。そのため、発展の潜在力が高く、将来性があるにも関わらず、一部の中小企業は大きな制約を受けてきました。
中国証券監督管理委員会の尚福林会長はこのほど「ベンチャーボードの開始は社会経済資源が競争力のあるイノベーション企業、新興業界に流れることを促す。成長スピードの高いハイテクのイノベーション企業の発展を促すだろう」と語りました。
今年の第2四半期、中国国内で、99社は機関投資家の資金援助を受け、第1四半期より倍以上となります。ベンチャーボードはベンチャーキャピタル業界の投資ブームを巻き起こすだろうと見られています。
これについて、中国国内最大の機関投資家、深センイノベーション投資グループの靳海涛取締役は、「これまでは、投資先を選ぶ際、インターネットや、ハイレベルのサービス業など新しい業種を選べなかった。今はいろいろな経験の積み重ねによって、これらのプロジェクトに投資する勇気が出た」と語りました。
中国証券監督管理委員会が先週発表したデータによりますと、13社を含め、ベンチャーボードに上場申請をした企業は149社となり、336億元を募る予定だということです。
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