チベットのシンザ・テンジンチョエタ活仏は5日ラサで記者のインタビューに対し、「ダライ・ラマがこのほど民主的な選挙で転生者を選ぶと発表したが、これはチベット仏教の儀式のしきたりとルールに背いた滑稽なものである」と述べました。
今年59歳のシンザ・テンジンチョエタ活仏は1955年に、チベットのシンザ寺院の第14世活仏の転生者と認定され、同年チベット自治区人民代表大会常務委員会の副主任に選ばれました。
シンザ・テンジンチョエタ活仏は、「チベット仏教には、選挙で生き仏の転生者を選ぶしきたりはない。転生者の認定には、チベット仏教による儀式のしきたりとルールを守った上で、政府による承認が必要である。これらの条件を整えてこそ、転生者の身分が認められるわけである」と述べました。ダライ・ラマの後継者選挙について、シンザ・テンジンチョエタ活仏は、「これは、ダライ・ラマが西側諸国の好みに合わせるため、宗教の名義を借りて政治的な目的を狙ったものである」と明らかにしました。
6月、チベット活仏の転生者としてダライ・ラマに認定されたスペイン籍の男性トレース氏はメディアに対し、幼い頃の不愉快な経験を披露し、寺院をすでに離れたという事実を明らかにしました。これについて、シンザ・テンジンチョエタ活仏は、「これはダライ・ラマが転生者を選ぶ時、宗教のしきたりとルールを守らなかったことを意味している。トレース氏の選択を理解、尊重している。彼には彼の自由があるべきである」と述べました。(翻訳:KH)
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