イタリア北部の都市トリエステで開かれていたG8・主要8カ国のアフガニスタン・地域問題について話し合う外相級拡大会議は27日、議長声明を発表して閉幕しました。議長声明は、アフガニスタンとパキスタンの安定は地域・世界の平和と安全にとって極めて重要だと強調しています。

　声明は「地域の協力は安定化を実現する前提であるとともに、国際社会が提供した様々な物資の効果的な利用が確保できる。アフガニスタンと周辺地域の安定、安全、繁栄は、明確かつ持続的なプロセスであり、各方面の援助と努力が必要だ」としています。

　また、アフガニスタンにとっても西側諸国にとっても、8月に行われるアフガニスタンの選挙は重要な出来事だとし、選挙の安全と公正さを確保するため、アフガニスタンの独立選挙委員会とともに努力していくと強調しています。また、選挙の費用はアメリカと同盟国が負担することになっています。

　中国外務省の宋涛次官は同日開いた記者会見で、「政府と国民のたゆまぬ努力と国際社会の支援の下、アフガニスタンは必ず一日も早く平和と安定を実現し、発展と繁栄へ道を進むことができると中国は信じている。国際社会は、アフガニスタンの独立、主権、領土保全を尊重した上で、安定や社会進歩、民族和解、経済発展を実現するよう支援していかなければならない」と述べました。（朱丹陽）