中国農業省の危朝安次官が12日、北京で「中国北方の冬まき小麦の産地では厳しい干ばつの影響を受けている。干ばつが小麦の成長の上で大切な時期に起きたため、今年夏小麦の生産量に影響を与える」と明らかにしました。

　統計によりますと、2月11日現在、中国の北方にある河南省、山東省、山西省の小麦の主要な産地では干ばつの被害を受けた畑の面積がピーク期より4分の1に減ったことが分かりました。しかし、900万ヘクタールの小麦が依然として干ばつの影響を受けています。厳しい干ばつのため芽が出たばかりの麦が枯れた面積が42万ヘクタールに上っています。北方地域では、灌がいを例年よりも増やす必要があるだけでなく、肥料を多量に使用するため、生産コストも増加しています。

　このことについて、危朝安次官は「中央財政が4億元を拠出して、干ばつ対策費用や農業生産支援資金に当てている。農業省は専門家を招いて、干ばつ対策案を制定し、経済損失を減らすよう努めている」と紹介しました。（02/12　翻訳：Yin　専門家：安藤）