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1時間目 北京市地下鉄、込み具合がリアルタイムでチェック、奥田正彦さんのハンコ彫り「不堪逢苦熱」
担当:王小燕、斉鵬
中国では「第13回全国運動会」が8月27日から9月8日に天津で開かれています。4年に一度開催され、今回は約1万人の選手が出場しています。現場で取材している斉鵬アナの見聞はまた来週の番組で改めて紹介します。
今週の番組の前半は、北京市地下鉄の新サービスをご紹介します。8月半ばから、北京市地下鉄の公式サイトやWechatのオフィシャル・アカウント、それにAPPには、込み具合が表示される路線図がチェックできるようになりました。いったい北京の地下鉄はどこまで混雑しているのか、斉鵬アナが紹介します。
後半は最終週の定例企画、【イタズラ爺さん・奥田正彦さんのハンコ彫り】。今月の印文は「不堪逢苦熱(くねつにあうにたえず)」、中唐の詩人・白居易の詩「苦熱」からの引用で、先月に続いて "暑い詩" です。
2時間目 中国の大学生と共に、横浜を語る~横浜市上海事務所所長・斎藤信明さん(下)
聞き手:王小燕
横浜港から世界に向かって一番多く輸出しているものは何か、コスモワールドの大観覧車は、最初は何のために作ったものだったのか、赤レンガ倉庫はなぜ1号館と2号館とで長さが異なっているのか、横浜市のGDPの規模は…今回も斎藤所長が中国の大学生と熱い対話が展開されます。ウェブサイトから集まった中国人聴取者の横浜イメージや一押しの堪能の仕方もお聞き逃しのないように。
横浜の歴史や都市づくりの歩みに関して、斎藤所長がおすすめの本は、『横浜 交流と発展のまちガイド』(南学編著、岩波ジュニア新書)です。以下がこの本からの抜粋です。
【大桟橋(おおさんばし)】
横浜案内の第一歩を大桟橋にしたことには、二つの理由があります。一つは、1859年、横浜が開港したときに最初につくられた波止場(防波堤)が、この大桟橋の付け根付近にあったことです。この波止場は、その後拡張され現在の「象の鼻」の原型となったのです。もう一つは、大桟橋から横浜の歴史が見渡せるということです。
【赤レンガ倉庫】
赤レンガ倉庫には一号倉庫と二号倉庫があり、両方とも、横浜正金銀行(現在の神奈川県立歴史博物館)を設計した建築家妻木頼黄(つまき よりなか)の設計ですが、建てられたのは二号倉庫のほうが早く、1907年に着工、1911年に竣工しました…同じ規模の一号倉庫のほうは、1908年に着工、1913年に竣工でしたが、こちらはのちの関東大震災で約三分の一が崩れてしまいました…二号倉庫には、ドイツから輸入された鋼材(防火扉に使用)と国産の鋼材が使われ、317万500個のレンガを、ていねいに積み上げて建てられました。
【大観覧車】
パシフィコ横浜の横にある大観覧車(コスモクロック21)は、1989年に横浜市政の100周年を記念して開催された横浜博覧会のときに作られたものです。博覧会の終了とともに取り壊される予定でしたが、非常に人気があったので、港周辺の雰囲気に合っていたことから、その周辺の遊園地よこはまコスモワールドと一緒に楽しめるアミューズメント施設として位置を移して残されることになりました。
【プロフィール】
斎藤信明(さいとう のぶあき)さん
1977年生まれ
2002年 創価大学経済学研究科博士課程前期終了後、横浜市に入庁
横浜市交通局などでの勤務。
2008年~2010年 経済産業省に出向
2010年9月~13年9月 浙江大学経済学院博士課程に留学。
この間、2010年に開かれた上海万博の日本産業館の企画イベント「横浜ウィーク」に企画者として参加。2014年2月から 公益財団法人横浜企業経営支援財団に入社し上海に赴任して、現在に至る
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