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7月20日 月曜日

2015-07-20 19:28:22     cri    

一時間目、「ライフマガジン」と「北京暮らし」、デート代の支払いVS大望路

<ライフマガジン>

 話題:①デート代はどちらが支払うのか?

 話題:②外国人に最も人気のある中国の観光地

<北京暮らし・北京の町巡り>

 <北京暮らし>のシリーズコラム「北京の町巡り」でご紹介していきたいと思います。北京のCBD・セントラル・ビジネスエリアに隣接しているエリア、「大望路」をご紹介します。「大小」の「大」に「希望」の「望」、そして、「道路」の「路」と書く「大望路」は、北京市の東部、朝陽区にあり、メインストリートの長安街の東延長線に位置しています。そのすぐ隣には、北京のセントラル・ビジネスエリア「CBD」の国際貿易センターがあり、ホワイトカラーたちが多く住んでいる住宅エリアでもあります。大望路の周辺にある住宅団地は、ほぼ2000年以降に建てられたもので、比較的新しい住宅エリアです。アクセスは、地下鉄1号線の「大望路」駅を降りてすぐ着きます。

二時間目 中国の現代詩人とその作品 第7回 舒婷

 月曜日2の時間目、<スペシャル番組>として中国の現代詩人とその作品にクローズアップしてお送りいたします。7回目にご紹介するのは、中国現代詩の朦朧派の代表者とされる女性詩人、舒婷(じょてい)とその作品です。

 舒婷(じょてい)は、現代の有名な女流作家で、中国現代詩の新しい流派・朦朧詩の代表者の一人とされています。1952年福建省にある小さな港町に生まれましたが、ほどなくしてアモイにいるおばあちゃんの家に預けられ育てられました。そのおばあちゃんの影響を受け、小学生の頃から古典小説を読むようになり、文学の世界に憧れていました。

 文化大革命の時期は、1969年に知識青年として福建省の農村へ赴き、3年後の1972年、都市に戻りました。1977年3月に創作したデビュー作「致橡樹(クヌギの木へ)」が、1979年4月に雑誌「詩刊」で発表されるとすぐに大ブレークしました。その僅か2ヶ月後には、「祖国啊,我親愛的祖国(祖国よ、わが親愛なる祖国よ)」「这也是一切(これもすべて)」など、青春のエネルギーに満ち溢れた作品を数々発表し、青少年を中心に支持を集め最も人気の高い詩人に選ばれました。さらに、「祖国啊,我親愛的祖国(祖国よ、わが親愛なる祖国よ)」は1980年の中国青年詩最優秀賞を受賞し、高校生の国語の教科書にも収録されました。デビューから僅か4年後の1983年には中国作家協会に入会し、2013年4月、アモイ文学連合会の会長に就任しました。

 舒婷の作品は女性ならではの繊細さを持ち、暗喩や隠喩をうまく使って、祖国や人生、愛情、家族への愛を描くことが得意だといわれています。これも朦朧詩の特徴の一つです。また、女流作家なのに、彼女の詩はさっぱりして洒落た作風を持ち、生活への不満を溢(こぼ)したり文句を言ったりするようなネガティブな表現は一切ありません。いずれもロマンティックで理想主義の考えによる表現が並んでいます。

 彼女の詩集から、「致橡树(クヌギの木へ)」「礁石与灯(暗礁と明かり)」「也許(もしかしたら)」という三つの作品を選んでご紹介します。

作品一:

 舒婷が1977年3月に創作したもので、中国朦朧詩の代表作とも言われています。男女間の愛情のあり方について描いた作品ですが、男女平等を呼びかける新世代の女性の独立宣言と言われています。いくら恋愛に憧れても、男性と平等な立場に立って、独立した女性のあり方でいてほしいという強い願いが込められています。特に女性読者の共感を呼び、今でも多くの人々に愛読されています。

《致橡树》

――舒婷

我如果爱你

绝不像攀援的凌霄花

借你的高枝炫耀自己

我如果爱你

绝不学痴情的鸟儿

为绿荫重复单调的歌曲

也不止像泉源

常年送来清凉的慰籍

也不止像险峰

增加你的高度

衬托你的威仪

甚至日光

甚至春雨

不,这些都还不够!

我必须是你近旁的一株木棉

作为树的形象和你站在一起

根,紧握在地下

叶,相触在云里

每一阵风过

我们都互相致意

但没有人

听懂我们的言语

你有你的铜枝铁干

像刀,像剑

也像戟

我有我的红硕花朵

像沉重的叹息

又像英勇的火炬

我们分担寒潮、风雷、霹雳

我们共享雾霭流岚、虹霓

仿佛永远分离

却又终身相依

这才是伟大的爱情,

坚贞就在这里:

不仅爱你伟岸的身躯,

也爱你坚持的位置

脚下的土地。 『クヌギの木へ』

――舒婷(じょ・てい)

もしも、あなたを愛するなら

私はカズラの花のように

あなたの枝に絡(から)まって自分をひけらかすことは絶対しない

もしも、あなたを愛するなら

私は一途に思い続ける鳥のように

木陰のために単調な歌を繰り返すことは絶対しない

泉のように

常にすがすがしい慰めを与えることも

険しい峰のように

高く掲げて

あなたの威厳を引き立たせることもしない

光でも

春雨でも

いいえ、これでは足りない

あなたのそばに立つ木綿の木のように

私は、木の姿であなたと一緒に立ちたい

根は、しっかりと地下に張り

葉は、雲にまで伸びていく

風が吹くたびに

挨拶を送り合う

私たちの言葉は

誰にもわからない

あなたの屈強な枝(えだ)と幹(みき)は

刀(かたな)や、剣(つるぎ)

矛(ほこ)のように見える

私は赤い花を咲かせる

重い溜息か

逞しい松明(たいまつ)のようだ

寒波、風雨、雷鳴は分担し

霧や嵐、虹は分かち合おう

永遠に分かれているように見えても

一生寄り添う

これこそ、偉大な愛情なのだ

節操とはこのようなものだ

威厳あるあなたの姿だけでなく

あなたの居場所

足元に伸びる大地まで愛してあげる

作品二:

 この詩は舒婷が1981年に創作した作品で、若者への贈り言葉と言われています。暗礁と灯(あかり)は隠喩で、師長や先輩と後輩の関係に喩え、若者たちが勇気を出して困難に直面し、信念を失わずに強く生きてほしいという願いや励みが込められています。この詩はもともと3段落ありますが、暗礁と灯の関係を借りて「勇気」描く第1段落が最も有名です。第2段落は女性のぬくもりを込めた母の愛情、母性愛を表すもので、第3段落は明るい未来への期待を描いています。ここで第2段落と第3段落が省略しましたが、それに興味のある方はぜひ検索してご覧ください。

《礁石与灯》

――舒婷

站在我的肩上

亲爱的

你要勇敢些

 黑色的墙耸动着逼近

发出渴血的,阴沉沉的威胁

浪花举起尖利的小爪子

千百次把我的伤口撕裂

痛苦浸透我的沉默

沉默铸成了铁

假如我的胸口

不能为你抵挡所有打击

亲爱的

你要勇敢些。 『暗礁と灯(あかり)』

――――舒婷(じょ・てい)

僕の肩に立ってくれ

愛しい人よ

勇気を出して

黒い壁が迫ってくる

血生臭くどんよりして脅かしてくる

波が鋭い爪になり

何度も僕の傷を引き裂いた

苦しみが僕の沈黙を染め

沈黙を鉄にする

もしも、僕の懐(ふところ)が

君への打撃を受けきれなければ

愛しい人よ

勇気を出して

作品三:

 この詩も舒婷が1980年代の早い時期に創作した作品です。当時の中国は10年にわたった文革の混乱から立ち直ろうとしていたころで、はっきりとした理想や信念が見えず、人々は時には躊躇したり彷徨(さまよ)ったりして、国や自分の未来に見当(けんとう)がつかなかったのです。社会全体がある種不安なムードで覆われていました。このような背景を受けて、舒婷はこの詩を創作しました。いくら多くの辛酸をなめても、勇気を出して信念を曲げず、思いやりを持って真実を求めようと呼び掛けています。

《也許》

――舒婷

也许我们的心事

总是没有读者

也许路开始已错

结果还是错

也许我们点起一个个灯笼

又被大风一个个吹灭

也许燃尽生命烛照别人

身边却没有取暖之火

也许泪水流尽

土地更加肥沃

也许我们歌唱太阳

也被太阳歌唱着

也许肩上越是沉重

信念越是巍峨

也许为一切苦难疾呼

对个人的不幸只好沉默

也许由于不可抗拒的召唤

我们没有其他选择 『もしかしたら』

――――舒婷(じょ・てい)

もしかしたら、僕らの願い事を

分かる人はいないかも

もしかしたら、間違った道を歩き出していて

結果も間違っているかも

もしかしたら、灯篭を一つ一つ灯しても

風に一つ一つ消されるかも

もしかしたら、生命(いのち)を燃やし人を照らしても

身近に体を温めてくれる火が見つからないかも

もしかしたら、涙を流しきったら

大地は今より肥えるかも

もしかしたら、太陽を歌えば

太陽に歌ってもらえるかも

もしかしたら、肩の荷が重ければ重いほど

信念がより強くなるかも

もしかしたら、すべての苦難を大声で訴えても

個人の不幸には沈黙するしか出来ないかも

もしかしたら、拒否できない呼びかけで

選択の余地がなくなるかも

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