28日23時・北京のAQI
北京がまた濃霧ともやに包まれています。1月に入ってから4回目となる今回の重度汚染の天気は25日に始まり、27日から北京のAQI(大気汚染指数)は400以上の高い値になったままです。
こうした気候は北京地区だけのものでなく、中央気象台は29日に中国で初めてのもや警報を発しました。もや警報の制度がまだ完備されていないため、レベルも今のところ、青色のみです。
29日午後・日本語部からの眺め
29日午後・中国東部のAIQ分布図
1月中旬と比べれば、今回の重度汚染はより広範囲で深刻です。中国環境保護省の衛星センシングの結果では、汚染地域は中国の中東部を広く覆っており、その面積は130万平方キロにも及んでいます。中でも、特に深刻なのは、華北平野南部、長江中流・下流地区、湖北、湖南などです。北京では、28日から大部分の地区の視界が2000メートル以下になり、微細汚染粒子PM2.5の濃度は1立方メートルあたり200-400マイクログラムを保っています。なお、今回の重度汚染は31日から徐々に緩和されると予想されています。
■AQI(大気汚染指数)の見方
0-50 良好(緑)
51-100 中度(黄色)
101-150 敏感体質に不健康(橙色)
151-200 不健康(赤色)
201-300 非常に不健康(紫色)
300-500 危険(栗色)
今日の番組は、前半では北京を頻繁に襲う大気汚染にスポットを当てます。いま、インターネットで流行っている替え歌・濃霧版「北京・北京」もお聞きいただきます。人体に害がある空気と日常的につきあわなければならない北京の人々の心情を如実に歌いだしています。
後半では、この26日から始まった「春運」(春節の帰省特別輸送)を取り上げます。40日間にのべ40億人が大移動する今年の春運。列車のチケットがなかなか入手できないのは例年どおりですが、今年はチケットのネット予約を助けてくれる「チケット早取りソフト」が登場し、ネット上では賛否両論、熱い議論が繰り広げられています。
何故こうしたソフトが生まれ、一体何が問題視されているのか、「中国ビジネス最前線」で詳しくお伝えします。(王小燕)
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