昨年末、今年の元日から全国74都市で、一般市民がインターネットや携帯電話などで大気汚染の状況をリアルタイムでチェックできるようになるというニュースが注目を集めまました。国と地方はそのために、合わせて9億5千万元(日本円ではおよそ130億円)の資金を投入して全国大気汚染観測ネットワークを整備しました。
ところが、年が明けるやいなや、いきなり強烈なインパクトとともにこのニュースを思い出すことになりました。今月11日から、北京を初め中国東部の広い範囲で深刻な大気汚染が続いています。濃い霧やモヤがすっぽり街を覆い、北京では不要不急の外出は控えるようにとの警告が出されました。天気予報では、15日の夜間、北京には冷たい空気が流れ込み、地上は冷たい高気圧になって北よりの風が吹くため汚染が効果的に除去され、16日から大気の状態は優良レベルに達するだろうと見られています。今日の「経済直行便」は広範囲に影響を及ぼした今回の大気汚染に対する中国各界の声をお届けします。
一方、北京の郊外では、悪天候にもかかわらず、先週末もスキー場はこの季節ならではのスポーツを楽しみにやってきた人たちで賑わっていました。
1月12日(土)午前 南山スキー場の入口
密雲区にある南山スキー場や懐柔区の懐北スキー場では、アマチュア向けのスノーボードやスキーの公開競技が行われ、また、日本の長野県白馬村からのインストラクター(近藤信さん)と中国人スキー愛好者との交流会(スキークラブ「自由地帯」主催)も行われていました。
白馬村からのインストラクター・近藤信さん(右)を囲んで
スキークラブ「自由地帯」創始者の剣心さん
まだ10年ほどしかない中国のスキー産業、今もグイグイ成長し続けていることを実感した取材でした。(王小燕)
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