香港を代表する実業家・李嘉誠氏(英語名:Li Kashing)が、米経済誌『フォーブス』が19日に発表した中国富豪ランキングで前回に引き続き一位に選ばれました。なお、今回ランクインした40人の富豪はすべて香港・台湾地区から選出され、40人のうち、香港からは24人、台湾からは16人、大陸部および澳門(マカオ)からは一人もいませんでした。
李嘉誠氏は香港の大手不動産デベロッパーである長江実業(集団)有限公司及びコングロマリット最大手・和記黄埔有限公司の董事局主席で、今回発表された富豪ランキングによると、その総資産が220億ドルに達しています。
李氏は1928年、広東省・潮州市で、小学校校長の長男として生まれました。1940年、日本軍の侵略を逃れて家族で香港に移住したが、その2年後に父親が病死。母親と三人の弟妹を養うため、玩具メーカーのセールスマンになり、大黒柱として身を粉にして働きました。1950年、日本で「ホンコンフラワー」として知られたプラスチック工場「長江工業有限公司」を興し、大成功を収めました。1958年、不動産業に転じ、1972年、香港で株式上場を果たしました。李氏の立志伝は広く伝えられ、香港の人々から親しみと敬意を込めて、「超人」と呼ばれています。
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