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手話を通して新しい形の中日交流を「中国手話同好会」
   2008-04-03 15:38:03    cri

全員で「I LOVE YOU!」

手の動きの意味を丁寧に確認

 中国の改革開放に伴い、留学や仕事などで中国に長期滞在する日本人の数が2005年、ついに10万人を突破しました。中国に生活の拠点を置く日本人のあいだでは、中国の文化や社会を理解するため、さまざまな取り組みが行われています。

 サークル活動も盛んに行われています。その中のひとつが、中国の手話を勉強している 「中国手話同好会」です。メンバーは、留学や仕事の関係で北京に滞在する日本人およそ10人。聾唖学校の中国人教師を講師に招き、毎週火曜日の夜に日本国際交流基金北京事務所の会議室を借りて、毎回2時間ほど中国の手話を練習しています。 

使用している教材

中国で出版されている手話教本

 ひとくちに「手話」と言っても、世界共通というわけではありません。国や地域ごとに異なるのが現状で、もちろん、日本の手話と中国の手話にも違いがあります。たとえば、「男」と「女」。日本の手話では、親指を立てると「男」、小指を立てると「女」を意味します。しかし中国の手話では、「男」は右手を頭の右側にのせるような動きで、「女」は右手で右の耳たぶをつまみます。メンバーには日本で手話を勉強した経験のある人が多いそうですが、中国語の手話を学ぶことは外国語を学ぶようなもの。しかし、「それが逆に新鮮」と、メンバーたちは熱心に取り組んでいました。

 代表を務める藤田安彦さんは、会発足のきっかけについて「以前働いていた企業で、社会貢献活動のひとつとして中国語手話のVCDを作ったのですが、日本人が中国語手話を学ぶ機会を作れないだろうかと。中国人と日本人の、新しい交流のきっかけになればいいと思ったのです」と話してくださいました。

メンバーの夢は「中国での手話交流」

レッスン風景

 「中国手話同好会」では、外部のイベントで手話の歌を披露したり、聾唖の子供たちを招いてクイズや紙芝居で交流したり、交流活動にも力を入れています。

 閉鎖的になりがちな障害者の世界。外国との交流となると、ほとんど出来ていないのが現状です。「その状況を少しでも変えていけたら」。そんな思いで、メンバーの皆さんは中国の手話に取り組んでいます。

 「中国手話同好会」お問い合わせ:lingmuren1973@yahoo.co.jp (事務局・鈴木さん)

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