中国の独自設計による3万トンの海洋石油ガスプラットフォームが設置完了

2024-07-19 14:18:35  CRI

 中国の国有企業である中国海洋石油(中国海油、CNOOC)は17日、珠江口海盆にある西江油田での、中国で独自設計された総重量約3万トンの海洋石油ガスプラットフォームの設置が完了したことを明らかにしました。設置も中国側の独力により実施されました。

 設置されたのは西江30-2Bプラットフォームで、掘削、生産、居住を兼ねた固定式石油ガス掘削プラットフォームです。海上部分と水中のジャケット構造の2つの部分からなり、水深98メートルの海底からそびえ立ち、総高度は70階建てのマンションに相当する約198メートルです。総重量は約3万トンで、使用された鋼材の重量は、鉄骨建築であり中国一の高さである広州タワー2基の重量を超え、建築面積はバスケットボールコート10面分に相当します。

 中国海油深セン支社の陸恵西プロジェクトの鄧林青副総経理によれば、このプラットフォームでは多くのデジタル技術が応用され、原油生産、設備の維持、安全管理など多くの作業がスマート化され、従来型の施設に比べて、増設された一体型スマート機器や中央制御システムでスマート計器による設備の保全管理ができ、人為介入を減らすことで遠隔操作がよりスマートで信頼性が高まりました。

 西江油田は深セン市から南東に150キロから175キロの位置に分布し、操業開始から30年間で累計1億立方メートルを超える原油を生産できるとされます。西江30-2Bプラットフォームは本格な操業を始めれば原油の年産量が300万トンを突破すると見込まれ、広東・香港・マカオグレーターベイエリアのエネルギー供給をより確実に保障できると期待されます。(Mou、鈴木)

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