<パリ五輪>中国人競泳選手に10日間で200回近くのドーピング検査

2024-07-19 13:13:13  CRI

パリ五輪に出場する中国人競泳選手31人

 パリ五輪中国競泳代表の栄養士である于良氏は北京時間18日、中国競泳チームはフランスに渡航してからの10日間で、選手全員の31人が国際検査機関(ITA)により200回近くものドーピング検査を受けたことを明らかにしました。

 于氏は、「選手31人はフランスに来てちょうど10日間で、トレーニングと時差ぼけの(対応に追われる)ほかにも、ITAにより累計200回近くのドーピング検査を受けた。1日平均20回近くで、1人平均5~7回の検査だ。(検査員は)朝6時に目が覚めないうちに来て、昼休みにも来るので、仕方なくホテルのロビーのソファで休むしかない。夜9時過ぎにも来るから深夜まで我慢して対応せねばならない」と説明しました。

 2020東京五輪期間中には中国の競泳五輪金メダリストの張雨霏選手は海外メディアに疑惑を持たれた際に、「中国人選手がドーピング検査を受ける回数は世界で最も多い」と述べました。この言葉は事実である一方で、中国の競泳選手が実力で得た成績が検証に耐えられることはデータによって証明されています。

 世界水泳連盟が発表した2023年のドーピング検査データだけでも、覃海洋、張雨霏、李氷潔の3選手がドーピング検査を受ける頻度は最も多く、1人当たりが受けた検査の回数は外国人五輪金メダリストの4~5人分の合計に相当しました。

 パリ五輪を前に、中国選手に対する検査はさらに強化されました。中国の競泳選手は頻繁なドーピング検査に対して、非常によく協力しています。覃海洋選手が「実力ですべての疑惑を打ち破ります」と発言しました。

 2021年開催の東京五輪大会では、中国の競泳選手23人が大会直前のドーピング検査で陽性と判定されましたが、食べた物が原因だったとして出場が認められました。同件については世界アンチドーピング機構(WADA)が検査を行いましたが、スイス人独立検査官のエリック・コティエ氏は報告書でWADAの対応に「偏りはなかった」と表明して、中国アンチドーピング機構(CHINADA)を上訴しなかったことは「間違いなく合理的だった」としました。世界水泳連盟は15日、特設されたアンチドーピング審査委員会も同件について「ルール違反や不適切な処分あるいは隠蔽はなかった」と結論づけた報告をしたと表明しました。(ヒガシ、鈴木)

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