35歳名門大卒業生が医師になる夢をかなえるため医科大に挑む 中国

2024-07-12 16:07:45  CRI

志望先を申し込んだ様子をネットでシェアする李龍さん

 35歳で全国大学入学試験に挑んだ、北京の名門・清華大学の卒業生の李龍さんは10日、ソーシャルディアに動画を投稿し、大学入試の成績が626点だったと発表しました。この成績は、黒竜江省籍の大学入試参加者としては、全省19万人の受験者の中で4000位から5000位に位置します。李さんが志望しているのは北京大学医学部と北京中医薬大学の医学専攻だけで、同じ大学の他の専攻には行かないことを決めているとのことです。

 大学の専攻申込み終了後、李さんは動画を投稿して入試の成績と専攻申込みの状況を発表し、「かなりひどい成績だったが、準備が十分ではなかったかもしれない」との考えを示しました。彼は動画の中で、志望したのは二つの医学部の医学関連専攻だけで、目指していない他の専攻に入るのを避けるために、調整されても従いたくないと語りました。ネットユーザーからの「今年失敗したら、もう1年浪人するのか」との問いに、李さんは「その可能性もあるが、その場合はあまり復習しなくても、簡単に準備して、直接受験すればいいだろう」と答えています。

 李さんは2008年に大学入試に参加しました。医科大学に入って医師になるのが李さんの夢でしたが、当時は家庭の経済状況などが悪く、医科大学では在学期間が他と比べて長くなり、就職するのも遅くなります。大学を卒業していち早く就職し、その収入で家庭の負担を軽くするため、李さんは医科大学を断念して他の専攻を志望しました。

 2008年の大学入試で、李さんは695点という好成績で北京の名門・清華大学の数理基礎科学実験班に進学しました。大学在学中、李さんはアルバイトを始め、両親のために実家のある黒竜江省のハルビンで住宅も購入しました。

 卒業後、李さんは学外教育や校外研修を行う業界で教員になり、13年間勤務しました。そして、お金を稼いで北京で3軒の住宅を購入しました。今年、医師になりたいという夢をかなえるために大学入試に参加しようと思ったとき、李さんの両親はその決心を理解できませんでしたが、最終的には支持してくれました。李さんの奥さんと子どもはずっと李さんの決定を支持しているそうです。

 李さんは今年3月下旬から大学入試の準備に専念し始めたといいます。「もう、特にお金を稼ぐことを考える必要もないので、自分の今後の人生にとって、もっと意味のあることをしたい」との意気込みをもつ李さんは再度大学入試に挑みましたが、目標は700点をとることだったそうです。(任春生、坂下)

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