2024年「暑運」がスタート 鉄道利用客数は延べ8億6000万人の見込み=中国

2024-07-02 13:08:55  CRI

 2024年の「暑運(暑期運輸)」が7月1日にスタートしました。春節期間に「春運」があるように、「暑運」は夏休みによる交通量の激増、日本でいう「帰省ラッシュ」や「Uターンラッシュ」に似た現象に対応する特別輸送体制です。2024年の「暑運」は7月1日から8月31日までの62日間で、この間に全国の鉄道を利用する旅客数は延べ8億6000万人、1日平均1387万人になる見込みです。

 今年の夏休みも、学生や観光客、帰省客などの利用がメインで、中でも鉄道利用は高い水準を維持することから、鉄道部門は輸送力の投入を強化し、第3四半期(7~9月)の列車ピークダイヤを実施したうえで、2023年同期より128本多い毎日276本の臨時旅客列車を増発し、1日平均約1万1500本の旅客列車を運行する計画だということです。また、夏休みの観光経済を刺激するために観光専用列車の運行も予定しています。一方で、一般旅客列車の運行規模を維持するため、引き続き公益性を持つ「鈍行列車」を運行し、辺境地区においても人々の移動により多くの利便性をもたらすことにしています。

 また、「暑運」期間中、鉄道部門はさらに「グリーンルート」を開設し、食糧、化学肥料、災害救援物資など国の経済と民生の重点物資の輸送をしっかりと推進し、迅速な配達を確保する方針です。これと同時に、国際輸送メカニズムも強化し、中欧班列(中国とヨーロッパを結ぶ貨物列車)、中国西部と東南アジア諸国連合(ASEAN)、ユーラシア大陸を結ぶ陸海複合輸送ルート「西部陸海新通路」、中国・ラオス鉄道国際貨物列車をしっかりと運行し、国際産業チェーン・サプライチェーンの安定・円滑化を保障することにしています。(ミン・イヒョウ、野谷)

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