北京
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23/19
先日、中国東部・浙江省杭州市の申花路幼稚園で飼育されていた14歳の雄羊「羊頂頂」(ヤンディンディン)が死んだことが発表されました。
「羊頂頂」は同園のマスコットで、食事リストの作成から体重測定、羊小屋の修繕まで園児が飼育を自ら担当してきました。そして2018年に「羊頂頂」の結婚式を挙げた際、園児らは自分の手で招待状や新婚部屋を作りました。
保護者の世話を受けるばかりでいた園児らは、どのように羊の世話をするかを工夫し研究しました。園児らにとって、羊を飼う過程は自然な生命教育の授業にもなります。園児らは羊を最も親密な友と見なし、その中ですべての命を平等に尊重することを学びました。
専門家の研究では、子どもは5歳までは死に対する意識がなく、9歳からは自覚できることが判明しています。幼稚園の段階では、教育者は園児に科学的で系統を立てた生命教育を提供し、子どもに生命の起源、成長と消滅を理解させ、生命の貴さと無常を認識させるべきと指摘されています。
「羊頂頂」が死に、園児らが運動場で「羊頂頂」の葬儀に参列した時、司会者から「最後の言葉をかけてあげてください。もう二度と会えないから」と言われた瞬間、園児らは号泣しました。
園児らは幼い時に別れを告げること、死に直面することを学びました。ある園児は家に帰って母親に「いつかお母さんも年を取って離れていく。お母さんを大事にしたい」と言いました。園児らは早い時期に「死に向かって生きる」という哲学に触れて、勇気を持って死に直面して、前向きに生きていくことが期待されます。(閣、野谷)
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