ボートで友人を救出後、立て続けに20人以上を救助 中国桂林

2024-06-21 11:13:14  CRI

 中国南部・広西チワン族自治区では13日から19日まで、持続的な豪雨やゲリラ豪雨に見舞われました。19日には、ゴムボートを操って洪水で閉じ込められた友人を助けた男性・袁さんが、立ち往生した20人余りを相次いで救助する一幕もありました。


広西チワン族自治区で洪水黄色警報が連発

 水文気象資料によると、広西チワン族自治区・桂林市の水文ステーションでは19日午後5時の時点で水位が148.55メートルまで上昇し、1998年に漓江で大洪水が発生した当時の148.4メートルの水位を上回った上、警戒水位を2.55メートル超えていることで、桂林市では1998年以降では最大の洪水となっていました。

 こうした事態の中、洪水のために閉じ込められた友人からSOSが送られてくると、袁さんは、迷わずゴムボートを操り、荒れ狂う洪水の中から友人を助けました。友人を救出した袁さんが周囲を見渡してみると、深さ2メートルを超える洪水のために閉じ込められた人がほかにも大勢いることに気づきました。

 袁さんは危険をものともせず、みんなを助けることを選びました。彼の救助活動は午後3時から午後8時過ぎまで続きました。自分自身の安否を顧みず、荒れ狂う洪水に何度も立ち向かい、取り残された人々を一人一人救出しました。彼の力で助かった人は、全部で20人余りでした。

 この救助活動について袁さんは「水が深くて、泳ぐことすら困難な場所もあったが、あの状況では、助けないわけにはいかなかった」と感慨深げに振り返りました。(ミン・イヒョウ、坂下)

KANKAN特集

ラジオ番組
KANKAN特集