中国人男性が454匹のカメを隠して入国 ネットで話題に

2024-06-21 11:45:35  CRI

 中国南部広東省珠海拱北口岸(税関)で、男性が絶滅危惧種の生きたカメ454匹を隠して入国し、摘発されました。厳なにがしというこの男性はこれまでに何度も密輸の前科があります。このような事件は絶滅危惧種の生存を脅かし、生態系のバランスを破壊する恐れがあることから、絶滅危惧種の保護に対する社会的な関心を集めています。

 

 拱北口岸でこのほど、大陸部からの観光客の男がマカオから入国する際、電話をかけるふりをしながら早足で通過しようとしたため税関のスタッフの注意を引き、調べたところ、男はリュックサックとポケットの中に生きたカメ454匹を隠していたことが確認されました。その中にはヒメニオイガメ157匹、カブトニオイガメ103匹、巨頭ジャコウカメ97匹、ドロガメ97匹が隠されていました。

 調べによると、厳容疑者はマカオで働いており、持ち込み料を受け取って他人のために物品を密輸した違法な記録が何度もあるということです。市場では現在ジャコウガメの価格は一匹300元(約6300円)前後ですが、数年前までは50元(約1050円)から100元(約2100円)の価値しかありませんでした。

 拱北口岸技術センターの鑑定により、これらの生きたカメはすべて絶滅危惧種に属し、ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に登録されています。このような密輸は絶滅危惧種の生存を脅かすだけでなく、生態バランスを破壊し、生態環境全体に長期的なマイナス影響を与えるものとみられます。この事件は現在も取り調べ中です。(Mou、坂下)

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