流れの急な川に落ちた乗用車に意識不明の運転手 男性らが服を脱いで救助

2024-06-19 14:49:03  CRI

 中国西部に位置する四川省の中心地・成都市の見義勇為(正義のために勇敢に事をおこなう)審査グループは18日、焦大銀さんら4人が人を救助したことを「見義勇為」として認定するための公示を発表しました。

 同市郫(ひ)都区で6月13日に乗用車が川に転落しました。焦さんと王益輝さんが前後して流れの急な川に飛び込んで、石で車のガラスを割り、みんなで力を合わせて閉じ込められた意識不明の運転手を助けました。その過程を周りの人が動画で記録し、ネット上に投稿し、多くのネットユーザーが「いいね」をしました。

フロントガラスに腹ばいになって運転手を起こそうとした焦大銀さん(動画のスクリーンショット)

 焦さんは地元の町役場の職員で、ネット上で注目される救助ビデオの中で、車のフロントガラスに腹ばいになり、ガラスをたたいて閉じ込められた運転手を起こそうとしたのはまさに焦さんです。窓ガラスで手足に引っかき傷を負ったため、現在治療を受けています。

 焦さんは13日夕方、自転車に乗っていたところ、白い乗用車が川の上流から漂流してきて、運転手がまだ車内にいるのを見ました。すぐに服を脱いで、浮き輪を持って水に飛び込んだ焦さんは、ボンネットに上ると、車内の運転手が昏睡状態になっていたので、車の窓を強くたたいて運転手を起こそうとしました。焦さんは窓を破ろうとしましたが、道具がないので、岸辺に集まった人たちに「石、石」と叫びました。

 その時、岸辺を散歩していた王さんはすぐに服を脱ぎ、石を持って水に飛び込み、車のところまで泳ぎ、焦さんに石を渡しました。当時、車の先頭は下流方向にあり、深く沈んでいて、運転手の腰まで浸水し、フロントガラスを壊したら水がすぐ車内に流れ込んで運転手が溺れるのではないかと心配した焦さんは車の屋根に上って天窓を割りました。焦さんと王さんはガラスを外し、運転手の手を引いて車から引っ張り出すと、車はすぐに沈みました。2人が運転手を岸に送ると多くの人が手を伸ばして運転手を岸の上に引っ張りました。救助された運転手は命に別条はないということです。

 人を助けた時は少しもけがをしたと感じなかったが、上陸してから初めて足に血が流れているのに気付いたという焦さんは、「今後も同じようなことがあったら、必ず助ける」と話しました。(Mou、野谷)

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