スイカのシーズン到来 「スイカチェッカー」が大忙し

2024-06-13 14:01:50  CRI

 中国中部に位置する河南省商丘市では、約2万2000ヘクタールのスイカが大量に出荷されています。スイカの取引最盛期に入り、「スイカチェッカー」も忙しくなってきました。チェッカーはスイカの品質を検査するだけでなく、スイカの仲買人としての能力も備えていなければなりません。

 商丘市睢陽区李口鎮のスイカ取引場では午前8時、スイカチェッカーの曹敬華さんがスイカの検査やトラックへの積み込みに追われていました。曹さんによりますと、トラック1台に積みこまれたスイカは20トンあり、遠方にある南部の広東省へ運ばれる予定です。長距離輸送中にスイカが壊れないようにするため、車にスイカを積み込む技が必要です。曹さん自身はうまくできないため、李口鎮でスイカの取引をしている東北地方の黒竜江省出身のスイカ仲買人でスイカチェッカーの賈遠中さんをわざわざ雇いました。

スイカを積み込む「スイカチェッカー」の賈遠中さん

 賈さんの経験では、スイカの上部と底部は最も硬いため、縦に積めば、互いに押し合っても耐える力があるので壊れにくいが、スイカを横に置き、中央の部分が倒れた場合、時間がたつとスイカはつぶれてしまうそうです。

 曹さんによりますと、インターネットのプラットフォームを利用して、目下全国各地のウリ類・果物仲買人やディーラーとスイカのマーケティンググループを構築しています。より便利なコミュニケーションを通じて、スイカチェッカーは全国各地のスイカの成熟期を把握し、サービス範囲も地元から全国に広げました。

 スイカチェッカーはスイカの色と模様でスイカの熟れ具合を判断でき、農家に適切な収穫時期を伝えます。トラックに積み込む時にはもう一度検査して、熟れていないスイカや輸送に適さない中空ができたスイカを取り除きます。

 李口鎮には現在、スイカチェッカー兼仲買人が150人ほどおり、全国のスイカ産地に散らばり、スイカの検査や購入販売、経営に従事しています。曹さんは地元商丘のスイカの収穫が終わったら、次は間もなく出荷時期を迎える中部の湖北省宜昌市に行く予定です。毎年この季節になるとスイカチェッカーは猫の手も借りたいほど忙しく、1年のうち5カ月はスイカのビジネスに従事しているそうです。(藍、榊原)

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