中国の鉄道駅の待合室に「下品」な壁画?ネットで物議を醸す

2024-05-30 14:21:10  CRI

ネットユーザーが撮影した太原駅待合室の壁画のスクリーンショット

 中国北部山西省の省都である太原市の太原駅で、このほど、ある女性の乗客が待合室の壁画に描かれた「仙女」たちが上半身裸であることに気づき、公共の場にこのような内容の壁画は下品で、不適切だと感じ、動画に撮ってインターネットに投稿しました。

 女性乗客が投稿した動画はたちまちネット上で議論を呼び、一部のネットユーザーは彼女の見方に同調しました。「芸術品は低俗なものではく、芸術館で展示されるべきだ。駅に置くのはまったく不適切だ」「女性の意見に同意する。率直に言って、この絵は確かに子どもには向いていない。子どもにとってはこの絵が芸術品かどうかはわからない」としています。

 しかし、多くのネットユーザーは「女性乗客はあまりにも大げさだ。西安の華清池の古代美人・楊貴妃像も上半身が裸で、毎年百万人以上の観光客が見物しているが、誰も何も言わない」と反対意見を示しています。また、一部のネットユーザーは、「国外の彫像も裸のものが多いが、何も問題ないようだ」「芸術的な視点で壁画を鑑賞すればいいが、決していやらしい気持ちで見てはいけない」としています。

 これに対し、太原駅側はすぐに反応し、この壁画は太原市内の有名観光スポットである晋祠公園の古い伝説に由来するもので、長年、駅のこの場所にあり、壁画のそばには乗客が読めるように詳細な説明パネルが設置されている。この壁画には芸術的・文化的価値があり、地元の文化遺産の一部だと説明しました。(任春生、坂下)

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